日本におけるビッグ4の違い。(KPMG, DTC, PwC, E&Y) 外資系コンサルティングの志望動機の書き方1
論理的な志望動機を書く際に必要なのが、「各ファームの特徴の把握」です。面接にて必ず聞かれる質問「なぜ他の会計系ファームでなくてうちなのですか?」という質問に「しらねーよ」と答えたくなってしまう方も多いのではないでしょうか。実際にファームで働いている方に聞いても「全部おなじだよ」なんて答えが返ってくる位なので入社前の方が考えるのに苦労するポイントだと思います。一次面接でも必ず聞かれる重要なポイントです。これを答える事が出来なかったら即アウトです。まずは、各ファームの特徴を羅列してみました。
デロイトトーマツコンサルティング
- 業界のリーダー
- デジタルマーケティングの部隊を作る等新しい事をやっている
- 新人コンサルタントはまずプールに入って業界を絞らずに沢山の種類の案件にアサインできる事がHPにのっている
- 服装が派手な人が多い
- サバサバしているいわゆる外資系の雰囲気
- 設立時より「実行可能な戦略の提案」を掲げている現場志向
アーンスト&ヤング・アドバイザリー
- デロイトと同じく業界のリーダー
- 会計事務所(新日本有限監査法人)が持つクライアント数は一番多い
- 会計事務所(新日本有限監査法人)の色が残る日系体質の雰囲気
- 新人コンサルタントはまずプールに入って業界を絞らずに沢山の種類の案件にアサインできる事は社員に聞かないと分からない
- 出来て間もないファームでありベンチャー気質がある
KPMG
- おっとりした方が多いがいわゆる外資系の雰囲気
- マネジメントコンサルティングは金融に特化している、そして出来て間もないファームでありベンチャー気質
- 規模はEYやDTCに比べると一回り小さい
- 規模はEYやDTCに比べると一回り小さい
- M&Aアドバイザリーの部隊(いわゆるFAS)を分社化する事無く持ってる
下記の特徴は「なぜ会計系のファームなのか?」を聞かれた際に役立ちます。
各社共通した特徴
- グローバルファームの一員なので海外で発生した日本からみの案件を回してもらえるのでクロスボーダー案件が多い
- グローバルファームが作った世界的な標準のコンサルティングメソッドを使ったコンサルティングが出来る
- ERP導入等のITコンサルと業務改革からのレベニューが大半を占めているが、戦略のコンサルティングでの売上げの割合を上げようと頑張っている(強みがITコンサル)
- クロスボーダー案件が増えていて英語を使える人材の確保が急務である
各社の違いを把握する事によってなぜそのファームでないといけないのか?という質問に明確に答えられるようになります。また、その答えがそのままそのファームの志望動機になります。例えば、DTCの面接では「御社は設立当初から Executionable Strategyを提案する事をテーマとして持ち、クライアントに戦略を提案することに留まらず、その先にある実際の利益をコンサルティングの目的にするためのナレッジを持っている。現場志向の自分としてはそういったクライアントの直接の利益にこだわったコンサルティングがしたい。」と答えられる。
もう一つ一例をだすと、PwCの面接で「FASの部隊を社内に持っているのはPwCのみ。将来はM&Aにも関わっていきたいと思っているので、会社間をまたいだチームでなく、社内でアドバイザリーチームを構築する事により情報の共有やコミュニケーションが容易になり質の高いコンサルティングが可能。」という事が言える。
業務を体験した事がない新卒や第二新卒でも特徴の違いからくる働き方や出来る事の違いは仮説を立てる事が出来る。特徴が事実であればその仮説が大きく実際と事なる事はないので、「実際と少し違うがよく調べて来たな」という印象を与えることが出来る。